「コール・ジューンコンサート2013」
無事に終えることができました!!
ご来場くださった皆さま
応援してくださった皆さま
どうもありがとうございました!!
今回の演奏会を迎えるまで、様々なことがありました。
練習を重ねても、なかなか音楽にならない…
甲田先生から「歌えてはいるけどね。」と言われることが、悔しくて仕方がありませんでした。
5月、6月と練習はどんどんハードになっていき、でもその分、みんなの集中力は高まっているように感じていました。
音楽について、みんなで、あーでもないこーでもない、と話し合ったり、美味しいご飯を食べたりするなかで、気持ちがひとつになる瞬間が増える喜び!
歌っていて、「あ!今、いい感じ!!」と思えることは、私にとって幸せな時間でした(o^-^o)
今までで一番緊張して、でも、一番楽しみにして迎えた本番。
あっという間でした!
お客さまは、いかがでしたでしょうか…?
必死に、音を、言葉を、歌いました。
私が思う、全ステージに一貫してあったこと。
ー それは“生きる”ということ ー
…何かの歌詞?笑
ではないけど、「命」や「生きること」の意味が、音楽に詰めこまれた作品の数々だったと思います。
ここからは、ながーくなりますが、私の曲への思いや、演奏会を終えての感想を綴ります。
お付き合いいただけましたら幸いです。
第一ステージ
「やさしさの日」は、大切な人への思いを歌った曲集。
人生なんて陽炎のようなものだから、
あなたと一緒にいられる今、
いろいろなことを教えてほしい
あなたと一緒にいられるだけで、
私は幸せを感じるの
何もない日だって、幸せに溢れているの
だって、あなたの瞳は、
キラキラと輝いているんだもの…
でも、その瞳の奥に、
密かに苦しみを抱えているなんて、
知らなかった…
…そんな、優しいあなたと。
もっと、一緒にいたかった。
死んでしまったあなたに、
もう二度と会うことは出来ない苦しみ。
叶わない祈り。
それでも、あなたが教えてくれたことは、私のなかで、幸せな大切な記憶として消えることはない。
生きている命の優しさでいっぱいになった日には、あなたに会いたくてたまらなくなる。
これは、私が思う歌詞の意訳です。
当たり前のことが幸せである日々。
そして、当たり前であると思っていたことが、当たり前でなくなった時の切なさ。
アンケートには、「よくわからなかった」とのご意見が多かったのですが、この曲自体は、生きる儚さと優しく深い愛を歌った美しい音楽だと、あらためて感じています。
情感を鮮明にお伝え出来なかったことは、私たちの反省点として、今後取り組んでいきたいと思います。
第二ステージ
「ニダロス・ジャズ・マス」は、教会で歌われるミサ曲をベースにしたもの。
人々の祈りを躍動感溢れるリズムに乗せ、生きる活力を歌いました。
フレッシュな音楽を、フレッシュな声でお届けできていれば幸いです。
第三ステージ
「青色廃園」は、人間の生と死を題材にした詞を、西村朗先生が潤いのある和音の響きでまとめた曲集。
アカペラの緊張感と張りつめた曲調が相まって、会場の空気もピンと張ったように感じました。
三曲とも、音の幅は高いところから低いところまで目まぐるしく動き、何と言っても、二曲目の、足と手を打ち鳴らして打楽器のごとく表現される音は、まるで何かに追い立てられているかのよう。早いテンポで進むことによって、人々の喧騒と傲慢さが描かれているようでした。
最終曲「いのり」は、自らの死を悟った青年村山槐多の心情が、切々と描かれています。
日は昇り、日は沈む。
いつかこの命も終わるときがくるけれど、それでも、まだ、生きることができますように。
明日も、やり残した仕事ができますように。
“神よ、神よ”
と、祈る場面の音楽は、まさに天と繋がる音楽でした。
第四ステージ
「ダンシング・デイ」は、キリストの生きざまや教えを歌ったもの。
ハープの篠崎史子先生の透明感溢れる音楽に乗り、爽やかで華やかな音楽を目指しました。
最終曲は、何度も“Love”という言葉が使われ、人は皆、愛されて生まれてくるということを身体中で感じながら歌いました。
そして、アンコール、「春」。
私はもう、悲しむまい…と言いながらも、拭い切れない悲しい記憶に涙が止まらない様子、何をしていても、ただただ涙が溢れてくる様子…
それでも。
これからを生きるみんなの未来が、希望に溢れますように!
これから、みんなで手を取り合って明るい未来を作っていこう!
そんな風に、締めくくられるこの曲を、私たちは二年前から取り組んでいました。
そう、二年前は、3/11に東日本大震災が起こった年です。
あの日のことを、私たちは忘れてはいけない。
被災者でない私たちにとって、二度と消すことのできない悲しみを全身で受け止めることは、想像することしか出来ない。
それでも、忘れてはいけない。
思いに寄り添って。
苦しみに負けない、強い精神を持って。
一心に、ステージで歌いました。
生きている私たちは、原発という人間の作り出したものによって汚されてしまった私たちの国を、再生していかなければなりません。
そのためにも、忘れないこと、思いを寄せる優しさを持つことの大切さを、ひしひしと感じました。
本当にラストは、甲田先生作曲「夢」。
離ればなれになったとしても、信じていれば、いつか必ず巡り逢える。
夢を見、その夢を現実にし、また新しい夢を見る…
今回の演奏会も、本当に素敵なプログラムでした。
生きることって、可能性の塊なんだな。
素敵な仲間と共に、素敵な音楽に出逢えたことで、また頑張ろうという活力が湧いてきています。
私たちの演奏会の日に、この世に生を受けた甲田先生は、私たちへの愛情と、音楽への愛情に満ち溢れた先生です。
今回、家庭や仕事の都合で出演出来なかった団員もいて、あらためて、みんな揃ってのコール・ジューンなんだと、強く強く感じました。
また来年、さらにパワーアップしたコール・ジューンの演奏を、楽しみにしていてください(o^-^o)
あ!来年6/15(日)、渋谷のさくらホールで演奏会の予定です♪(もう告知(^w^))
私たちにしか出来ない音楽を高めて、お客さまに喜んでいただけるよう、頑張ります!!
こんなに長いブログ…
最後までお付き合いくださり、どうもありがとうございました♪
これからも、私たちコール・ジューンを、
どうぞよろしくお願いいたします!!